薬学教育への栄養薬学の導入とその意義

書誌事項

タイトル別名
  • Introduction of Nutritional Pharmacy into Pharmacy Education and Its Meaning
  • 薬学教育への栄養薬学の導入とその意義 : 提案に至った経緯と実施にあたっての課題
  • ヤクガク キョウイク エ ノ エイヨウ ヤクガク ノ ドウニュウ ト ソノ イギ : テイアン ニ イタッタ ケイイ ト ジッシ ニ アタッテ ノ カダイ
  • —Background of the proposal and assignments to solve—
  • ―提案に至った経緯と実施にあたっての課題

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抄録

<p>病院でも保険薬局でも,薬剤師として活動する上において健康食品を含めた基本的な栄養学の知識を有することは重要である.今回,「栄養学」を薬学の特徴的な教科目である「薬物動態学」ならびに「薬理学」と融合させた「栄養薬学」を構築し,薬学教育モデル・コアカリキュラムに導入することを提案する.その理由としては,飲食物に含まれる生理活性物質や吸収された飲食物の成分から作られる生理活性物質の作用を抜きにして医薬品の作用は考えられず,患者にとって最適な医薬品の用法・用量も決定できないからである.一方,飲食物が医薬品の吸収や初回通過効果に及ぼす影響は大きいと考えられるが,エビデンスが少なく,今後の研究が待たれる状況である.「栄養薬学」の推進は,病院での病棟業務や在宅医療をはじめ薬剤師の活動する広範囲な分野において「医薬品の適正使用」の向上に繋がるとともに,薬学の教育研究の発展にも繋がることが期待できる.</p>

収録刊行物

  • 薬学教育

    薬学教育 5 (0), n/a-, 2021

    一般社団法人 日本薬学教育学会

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