ギ酸メチルを添加した超臨界メタノール中でのオレイン酸のエステル化反応

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  • Methyl Esterification of Oleic Acid in Supercritical Methanol with Methyl Formate

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<p>バイオディーゼルとして使用されている脂肪酸メチルエステルは,超臨界メタノール中で脂肪酸をエステル化することによっても製造できる。しかし,エステル化反応で生成する水により,脂肪酸メチルエステルが加水分解され脂肪酸へと戻る逆反応が存在する。そのため,脂肪酸が残り,高いエステル収率を得ることが困難である。そこで本研究では,流通式反応器による超臨界メタノール中(310 ℃/20 MPa)でのオレイン酸のエステル化において,ギ酸メチルの添加を検討した。その結果,メタノールのみを使用した場合と比較し,エステル収率が約90 wt%から95 wt%に向上した。超臨界メタノール中では,ギ酸メチルは脂肪酸エステルと同様に加水分解されギ酸とメタノールを生成するが,ギ酸はさらに熱分解によりH2やCO2などのガスへと分解する。この反応により水が間接的に反応系から除去されるため,逆反応が抑制され,反応平衡がエステル収率を改善する方向にシフトしたと考えられた。</p>

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