より良い医療の提供と働きやすい職場環境の両立を目指して―病院ホスピタリティ向上委員会の活動について―

  • 丸山 裕美子
    黒部市民病院 耳鼻いんこう科, 病院ホスピタリティ向上委員会副委員長
  • 廣田 悟志
    黒部市民病院 病院ホスピタリティ向上委員会委員長
  • 竹田 慎一
    黒部市民病院 院長

書誌事項

タイトル別名
  • 第121回日本耳鼻咽喉科学会総会パネルディスカッション より良い医療の提供と働きやすい職場環境の両立を目指して : 病院ホスピタリティ向上委員会の活動について
  • ダイ121カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ パネルディスカッション ヨリ ヨイ イリョウ ノ テイキョウ ト ハタラキ ヤスイ ショクバ カンキョウ ノ リョウリツ オ メザシテ : ビョウイン ホスピタリティ コウジョウ イインカイ ノ カツドウ ニ ツイテ

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説明

<p> 黒部市民病院では, より良い医療の提供と働きやすい職場環境の両立を目指し「病院ホスピタリティ向上委員会」が設置されている. 同委員会は「メディカル・サービス部会」「接遇向上部会」「シミュレーションルーム研修部会」より成る.「メディカル・サービス部会」は患者へのより良い診療とともに, 病院スタッフにとって働きやすい就労環境づくりを目指しており,「接遇部会」は患者およびスタッフ間の接遇向上を,「シミュレーションルーム研修部会」はスタッフのより深く広い知識と経験の習得を目指し活動している. 本委員会の活動の一部を紹介する. メディカル・サービス部会のメンバーは各部署から選出され, 病院内において中立的立場で来院者とスタッフの声を受け取り, 改善に活かす努力を行っている. 寄せられたアイデアや意見とこれらに対する対応の例などを報告する. 接遇部会では「笑顔」「あいさつ」など, 定期的にテーマを発信し, テーマにあわせたシールを作成し, 職員に配布して名札への貼付を促している. また取り上げた課題にかかわるデモンストレーションや, 各テーマ活動の前後にアンケート調査を行い意識や行動の変化の様子を確認している. シミュレーションルーム研修部会では全職員対象に研修会が行われ, 医療機器や栄養管理など各専門職から医療者に伝えたい情報の発信を行っている.</p><p> 来院者や職員が意見や提案を述べやすく, それらが検討され対策がなされることで, 患者と医療者にとって過ごしやすい環境であること, そして男女およびさまざまな職種の医療スタッフが働きやすく成長を感じることができる医療機関であることが, スタッフの意欲的な勤務参加と職務継続につながると考える. 新型コロナウイルス感染症の拡大を認める中で, これまでの活動を今後の医療現場に活かしていきたい.</p>

収録刊行物

参考文献 (2)*注記

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