中性子の果たす"糊"の効果とαクラスターの結合形態(最近の研究から)

書誌事項

タイトル別名
  • The "Glue-Effect" of Excess Neutrons and Appearance of Various Configurations of Alpha-Clusters(Current Topics)
  • 中性子の果たす"糊"の効果とαクラスターの結合形態
  • チュウセイシ ノ ハタス ノリ ノ コウカ ト アルファ クラスター ノ ケツゴウ ケイタイ

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抄録

原子核は励起エネルギーの関数として様々な構造へと変異する.基底状態近傍では陽子や中性子の独立粒子運動が支配的であるが,α粒子などの放出の敷居エネルギー付近ではαクラスター構造が出現する.これまで,陽子数と中性子数の等しい軽い安定核を対象に,敷居エネルギー付近のαクラスターの気体的な状態が研究されてきたが,そこに中性子が加わった軽い中性子過剰核においては,中性子の"糊"の効果により,幾何学的なクラスター構造が安定化し,原子核はさらに多様な構造を持ち得ることが明らかになりつつある.

収録刊行物

  • 日本物理学会誌

    日本物理学会誌 64 (11), 840-844, 2009-11-05

    一般社団法人 日本物理学会

参考文献 (10)*注記

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