DLBCLとhigh-grade B-cell lymphomaの分子病態に関わる最近の知見

  • 遠西 大輔
    岡山大学病院 ゲノム医療総合推進センター

書誌事項

タイトル別名
  • Recent advances in molecular pathophysiology in diffuse large B-cell lymphoma and high-grade B-cell lymphoma
  • DLBCL ト high-grade B-cell lymphoma ノ ブンシ ビョウタイ ニ カカワル サイキン ノ チケン

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抄録

<p>悪性リンパ腫の中でも最も患者数の多いびまん性大細胞型リンパ腫(diffuse large B-cell lymphoma, DLBCL)は,臨床的,生物学的に非常に不均一な疾患単位であり,様々な分子遺伝学的異常が腫瘍形成に関わっていると考えられる。これまで,特に細胞起源に関わる遺伝子発現プロファイルや免疫微小環境の特徴,遺伝子解析技術の進歩による新規遺伝子異常の発見により,分子病態の解明と細分類化が進んでいる。このような分子学的特徴は臨床予後とも関連性が示され,DLBCLの個別化医療を考える上で非常に重要な因子である。本稿ではDLBCLの分子病態の最新の知見を紹介しながら,個別化医療の可能性についても述べていく。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 62 (6), 624-630, 2021

    一般社団法人 日本血液学会

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