体育授業における合意形成をめぐる相互行為

書誌事項

タイトル別名
  • Interactions on Agreement Formation in Physical Education Class
  • 体育授業における合意形成をめぐる相互行為 : アコモデーションとコンセンサスの相違から
  • タイイク ジュギョウ ニ オケル ゴウイ ケイセイ オ メグル ソウゴ コウイ : アコモデーション ト コンセンサス ノ ソウイ カラ
  • The Difference Between Consensus and Accommodation
  • アコモデ-ションとコンセンサスの相違から

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抄録

本研究の目的は,体育授業において運動・スポ-ツの意味や価値を共有しながら学習を深めるために,授業内での相互行為をいかに捉えれば良いのかについて理論的に整理することである。分析枠組みは,運動・スポ-ツの意味や価値が相互行為という関係のなかで生成・構成されると捉える社会構成主義的認識論に立脚する「合意形成」論を用いた。その結果,「合意形成」をめぐる相互行為は,運動・スポ-ツの「モノ」に関わるリアリティレベルのコンセンサスと「コト」に関わるアクチュアリティレベルのアコモデーションに整理して捉えることが可能となった。この捉え方に基づきながら体育授業中の相互行為を検討すると,コンセンサスを目指しすぎるとその場の集団で形成されるアコモデーションとのズレが生じやすいことが指摘された。そして,この問題を乗り越えるために,性質の異なる2つの「合意形成」を意識的に区別し相互行為する方法が示された。

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