聴覚障害のある教員の就労とストレス反応の構造に関する検討

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  • Structure of employment environments and stress responses in teachers with hearing impairments

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抄録

<p>【目的】聴覚障害教員について, ストレス反応が生じる構造と発生に関連する要因について検討し, 就労環境整備の基礎資料を得る. 【方法】全国聴覚特別支援学校の聴覚障害教員109名を対象に質問紙調査 (62項目) を行い, 探索的因子分析と重回帰分析を用いて解析した. 【結果】因子分析により, ストレス反応3因子, 聴覚障害等ストレッサー3因子, 対応行動4因子を抽出した. 重回帰分析により, ストレス反応 (脱人格化, 達成感の後退, 情緒的消耗感) はストレッサー (障害の制約と理解) と対応行動形成 (教師の自負) 因子に規定され, ストレッサーは対応行動形成 (教師間の連絡, 保護者への仔細伝達, 教師としての自負, 職務遂行上の工夫) に規定された. 【結論】聴覚障害教員の就労では, ストレスモデルを参照し, 障害によるストレッサーの解消と対応行動の形成によるストレス反応の低減を促し, 関係者への啓発に基づいた支援体制の整備が重要といえる.</p>

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