発達障がいの環境的危険因子~現在の知見から今後の研究に向けて

DOI
  • 土屋 賢治
    浜松医科大学子どものこころの発達研究センター 大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科
  • 西村 倫子
    浜松医科大学子どものこころの発達研究センター 大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科
  • 奥村 明美
    浜松医科大学子どものこころの発達研究センター 大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科
  • 原田 妙子
    浜松医科大学子どものこころの発達研究センター 大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科
  • 岩渕 俊樹
    浜松医科大学子どものこころの発達研究センター 大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科
  • Mohammad Shafiur RAHMAN
    浜松医科大学子どものこころの発達研究センター 大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科
  • 高橋 長秀
    大阪大学大学院 大阪大学・金沢大学・浜松医科大学・千葉大学・福井大学 連合小児発達学研究科 名古屋大学大学院医学系研究科 親と子どもの心療学

書誌事項

タイトル別名
  • Environmental risk factors of neurodevelopmental disorders: from current knowledge towards future research

抄録

<p>発達障がい(神経発達症)として整理される2つの精神神経疾患,自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠如・多動症(ADHD)は,乳幼児期に顕在化し,多様な予後を示す。その有病率は,ASDが1~3%,ADHDが5~10%と報告されており,社会的な関心を広く集めている。ASD,ADHDの発症には,遺伝的危険因子(genetic risk factor)のみならず,既知の遺伝的変動(genetic variation)と関連のない危険因子,いわゆる「環境的危険因子」(environmental risk factor)の寄与があることが知られている。胎生期の栄養素の不足,重金属やアルコールへの曝露,胎生期~乳児期における大気中のディーゼル排気粒子,残留有機汚染物質,殺虫剤や農薬への曝露が,ASDやADHDの発症リスクを高めるとの報告がある。また,乳児期のデジタル機器への曝露がASD症状の形成に寄与するのではないかとの報告もなされたところである。演者は,児童精神科を臨床のフィールド,疫学を研究フィールドとする立場から,これらの知見の解釈のあり方について検討を加える。また,知見の不足に対して,研究者がどのようにアプローチすべきかについて,考察する。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390007536268375168
  • NII論文ID
    130008073954
  • DOI
    10.14869/toxpt.48.1.0_s16-4
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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