幼児期に診断された脾囊胞に対し腹腔鏡下天蓋切除術を行った1例

  • 八木 勇磨
    昭和大学横浜市北部病院こどもセンター小児外科 神奈川県立こども医療センター外科 昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門
  • 杉山 彰英
    昭和大学横浜市北部病院こどもセンター小児外科 昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門
  • 川野 晋也
    昭和大学横浜市北部病院こどもセンター小児外科 昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門
  • 福永 奈津
    昭和大学横浜市北部病院こどもセンター小児外科 昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門
  • 吉澤 穣治
    昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門 昭和大学江東豊洲病院こどもセンター小児外科
  • 渡井 有
    昭和大学医学部外科学講座小児外科学部門
  • 根本 哲生
    昭和大学横浜市北部病院臨床病理診断科

書誌事項

タイトル別名
  • Laparoscopic Dome Resection for Splenic Cyst in a One-Year-Old Girl
  • ヨウジキ ニ シンダン サレタ ヒノウホウ ニ タイシ フククウキョウ カ テンガイ セツジョジュツ オ オコナッタ 1レイ

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抄録

<p>症例は1歳,女児.発熱と間代性痙攣とを主訴に当院小児科に搬送となった.痙攣頓挫の後,熱性痙攣の診断で入院し,熱源精査を行った.腹部超音波検査,CT,MRIで左腎近傍に7 cmの囊胞性病変を認め,脾囊胞の疑いで手術を行った.審査腹腔鏡で囊胞の発生部位を同定して術前の診断を確定し,腹腔鏡下に天蓋切除術を行った.囊胞壁は可能な限り切除し,脾臓は温存した.病理組織所見で脾囊胞と診断された.術後1年の現在,再発はない.脾囊胞に対する適切な治療方針の検討のため,本邦報告例を中心に考察を行った.年少児では有症状となり得る大きな囊胞が見つかることは稀であるが,5 cmを超える場合は治療を考慮すべきと考えられた.</p>

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