modified Thoraco Abdominal nerves through Perichondrial Approach(m-TAPA)ブロックとトリガーポイントブロックの併用で前皮枝神経絞扼症候群の症状が改善した1例

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  • Improvement in the symptoms of anterior cutaneous strangulation syndrome after ultrasound-guided m-TAPA block and trigger point block

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抄録

<p>前皮枝神経絞扼症候群(anterior cutaneous nerve entrapment syndrome:ACNES)に対し,modified Thoraco Abdominal nerves through Perichondrial Approach(m-TAPA)ブロックとトリガーポイントブロックの併用で症状が改善した1例を経験した.41歳男性.3日間持続する左上腹部痛が増悪し当院を受診した.ACNESと診断され,神経ブロックを施行した.超音波所見で第10肋軟骨尾側の圧痛部の腹直筋内に高輝度領域を認めた.第10肋軟骨尾側の内腹斜筋・腹横筋間に1%メピバカイン5 mlを投与し,直後よりnumeric rating scale(NRS)4→0/10と改善した.その後高輝度領域周囲に1%メピバカイン5 ml+デキサメタゾン1.65 mgを投与した.皮膚分節でTh5~9に冷感消失を認め,1.5カ月後も症状再発はなかった.超音波高輝度領域はACNESの原因である肋間神経前皮枝の絞扼部と考えられ,正確なトリガーポイントブロックが施行できた.またm-TAPAブロックはACNESの治療の選択肢となる可能性が示唆された.</p>

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