三角筋中部線維菲薄化を伴う腱板断裂関節症に対して反転型人工肩関節置換術のみを行った2例

DOI

この論文をさがす

抄録

三角筋中部線維菲薄化を伴うCuff Tear Arthropathy(CTA)の2例にRSAを行った.両例ともに術前MRIで,三角筋前方・後方線維の筋体量が保たれており,脂肪浸潤の無いことを確認した.平均挙上角度は術前35° から術後135° に改善した.三角筋中部線維機能不全を伴うCTAでは,RSAによる肩関節挙上能の獲得が可能と思われた.手術の適応に際しては,前方・中部・後方線維それぞれの残存部位,脂肪浸潤などを評価することが重要である.

収録刊行物

  • 肩関節

    肩関節 45 (1), 206-209, 2021

    日本肩関節学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ