書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of pesticides on a predatory bug, <i>Nesidiocoris tenuis</i> (Reuter), in Okayama Prefecture, Japan
- オカヤマケン ニ オケル ドチャク テンテキ タバコカスミカメ ニ タイスル ノウヤク ノ エイキョウ
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説明
<p>岡山県赤磐市で採集したタバコカスミカメに対する農薬57剤(殺虫剤33剤,殺菌剤19剤,展着剤5剤)の影響を虫体浸漬法により評価した。その結果,成虫あるいは幼虫,または両ステージに対する影響がなかった(補正死虫率 30%未満)殺虫剤は,ジアミド系(IRACコード28),一部の殺ダニ剤(IRACコード 10A,20B,25A),その他系統(IRACコード 7C,9B,17,23,29,UNなど)17剤,殺菌剤は15剤,展着剤は2剤であった。影響が小さい(補正死虫率 30%以上 80%未満)殺虫剤は,フェンピロキシメートとブプロフェジンの混合剤,ビフェナゼート,フェンピロキシメート,ピフルブミドとフェンピロキシメートの混合剤,ポリグリセリン脂肪酸エステル,還元澱粉糖化物,脂肪酸グリセリドの7剤であった。殺菌剤は,クレソキシムメチル,フェンピラザミン,テトラクロロインソフタロニトリル(TPN),炭酸水素ナトリウムの4剤であった。展着剤は,ソルビタン脂肪酸エステルとポリオキシエチレン樹脂酸エステルの混合剤,ポリオキシアルキレンオキシプロピルヘプタメチルトリシロキサンとポリオキシアルキレンプロペニルエーテルの混合剤,ポリオキシエチレンメチルポリシロキサンの3剤であった。中程度の影響がある(補正死虫率 80%以上 99%未満)殺虫剤は,ルフェヌロン,メタフルミゾン,調合油の3剤であった。影響が大きかった(補正死虫率 99%以上)殺虫剤は,ペルメトリン,スルホキサフロル,アバメクチン,エマメクチン安息香酸塩,インドキサカルブ,フルキサメタミドの6剤であった。タバコカスミカメに対する影響がない,または小さいと判定された農薬の使用は,本天敵を利用した総合的病害虫管理において推奨できるだろう。</p>
収録刊行物
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- 関西病虫害研究会報
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関西病虫害研究会報 63 (0), 53-58, 2021-05-31
関西病虫害研究会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390007757214497152
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- NII論文ID
- 130008081826
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- NII書誌ID
- AN0004725X
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- ISSN
- 18836291
- 03871002
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- NDL書誌ID
- 031529811
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDLサーチ
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可