広範囲胸膜プラークを伴った難治性膿胸に対して死腔を残し大網充填閉窓した1例

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  • Successful closure of open window thoracostomy using omental flap without total dead-space obliteration: A case of empyema with pleural plaques

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抄録

<p>症例は84歳男性.右胸水貯留と胸膜肥厚に対して胸腔鏡下胸膜生検を施行し胸膜プラークの診断となったが,生検後に膿胸を発症した.ドレナージおよび胸腔鏡下醸膿胸膜掻爬に不応であったため開窓術を行った.糖尿病やうっ血性心不全などの併存疾患を管理しながら,計5回にわたる掻爬術を行うことで石灰化胸膜プラークを徹底的に除去し,部分的な有茎大網充填にて大きな死腔を残したまま閉胸した.本邦において,開窓後膿胸症例の閉胸の原則は,無菌化および膿胸腔への組織充填による死腔の閉鎖とされるが,本症例で死腔を残存させたまま閉胸できた理由について考察した.</p>

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参考文献 (11)*注記

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