腹腔鏡下に切除した小児膵充実性偽乳頭状腫瘍の2例

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タイトル別名
  • Two Pediatric Cases of Laparoscopic Spleen-Preserving Distal Pancreatectomy for Solid Pseudopapillary Neoplasm of the Pancreas
  • フククウキョウ カ ニ セツジョ シタ ショウニスイジュウジツセイ ギ ニュウトウジョウ シュヨウ ノ 2レイ

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抄録

症例1は14歳,女児。運動時の呼吸苦を主訴に小児科を受診し,精査のためのCT検査で膵腫瘤を指摘され当科紹介となった。造影CT検査では,膵体部に境界明瞭な2.5×2cmの低吸収域を認め,MRI検査では同部位はT1強調像で低信号,T2強調像で高信号を示していた。膵充実性偽乳頭状腫瘍(以下膵SPN)の診断で,腹腔鏡補助下脾温存膵体尾部切除術を施行した。経過良好で,術後13日目に退院した。<br>  症例2は15歳,女児。数日続く腹痛と発熱を主訴に近医を受診した。腹部超音波検査で腹腔内に嚢胞性病変を指摘され当院紹介となった。造影CT検査では,膵尾部に境界明瞭な4cm大の低吸収域を認めた。MRI検査では同部位はT1強調像で膵臓とほぼ等信号を,T2強調像で高信号を示していた。膵SPNの診断で,腹腔鏡下脾温存膵尾部切除術を施行した。経過良好で,術後8日目に退院した。<br>  膵SPNに対して,腹腔鏡下膵体尾部切除は良い適応であると考えらえた。

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