外来魚を用いた解剖教材の開発とその特性

  • 大鹿 聖公
    広島大学大学院教育学研究科 現 北海道教育大学旭川校
  • 佐藤 崇之
    広島大学大学院教育学研究科 現 弘前大学教育学部
  • 向 平和
    広島大学大学院教育学研究科 現 龍谷高等学校
  • 竹下 俊治
    広島大学大学院教育学研究科
  • 池田 秀雄
    広島大学大学院国際協力研究科

書誌事項

タイトル別名
  • The development and its features of teaching materials in dissection using alien species of fresh-water fishes
  • ガイライギョ オ モチイタ カイボウ キョウザイ ノ カイハツ ト ソノ トクセイ

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抄録

<p>本研究では,日本に多く生息している淡水魚3種類を用いて,解剖教材としての特性について考察した.古くから取り上げられているギンブナ,外来魚の代表種であるブルーギル,オオクチバスを採捕して解剖を行い,それぞれの特徴を明らかにした.いずれの魚も約1時間程度で解剖を実施でき,外部形態,消化器官,心臓の拍動,中枢神経系,生殖器官などさまざまな組織や器官の観察が可能であった.</p><p>これらの観察から,淡水魚を用いた解剖教材は,中・高等学校の様々な単元での利用が可能であり,また,材料入手が容易であること,魚類であるため解剖に対する抵抗も少ないなど教育的な配慮や効果が期待されるものであると判断できた.</p><p>さらに,これらの解剖について,教員を目指す大学生を対象に実施することで,教員の解剖に対する教育的効果,実験観察技能を高めることができ,学校現場での解剖教材の普及に貢献することができるものであると考える.</p>

収録刊行物

  • 生物教育

    生物教育 47 (4), 166-173, 2007

    一般社団法人 日本生物教育学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (14)*注記

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