マントルの圧力-温度-変形-時間経路の解読：

DOI Web Site Web Site 参考文献61件

書誌事項

タイトル別名
  • Decoding pressure-temperature-deformation history of the mantle:
  • マントルの圧力-温度-変形-時間経路の解読 : 幌満かんらん岩体研究の現状と新提案
  • マントル ノ アツリョク-オンド-ヘンケイ-ジカン ケイロ ノ カイドク : ホロマンカンランガンタイ ケンキュウ ノ ゲンジョウ ト シン テイアン
  • Critical review on the Horoman peridotite complex and new proposals
  • 幌満かんらん岩体研究の現状と新提案

この論文をさがす

抄録

<p>地球表面に露出しているかんらん岩は，過去においてマントルに存在していた物質であり，マントル物質の化石である．かんらん岩が経験した圧力-温度-変形史（P-T-d-t経路）を復元することができれば，どのようにマントルが地球内部で運動し，それに伴いどのように温度変化と変形が進行したのかを明らかにすることができる．そのP-T-d-t経路を，かんらん岩の地表への上昇による“化石化”の時点から連続的かつできるだけ過去に遡ることができれば，長期間にわたるマントルダイナミクスの理解を深めることができる．日高変成帯南部に位置する幌満かんらん岩体では，かんらん岩に記録された過去のP-T-d-t経路を詳細に読み解く研究が盛んに行われてきた．本稿では，幌満かんらん岩体のP-T-d-t経路の研究に焦点をあてレビューを行い，定置に至るまでの最終上昇時からできるだけ過去に遡って幌満かんらん岩体が辿った運動・熱・変形史を整理・概観し，新たな提案をする．</p>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 127 (5), 269-291, 2021-05-15

    一般社団法人 日本地質学会

参考文献 (61)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ