生体イメージングの進歩と新たな技術開発への挑戦

DOI
  • 粟生 智香
    大阪大学大学院医学系研究科免疫細胞生物学教室
  • 菊田 順一
    大阪大学大学院医学系研究科免疫細胞生物学教室
  • 石井 優
    大阪大学大学院医学系研究科免疫細胞生物学教室

この論文をさがす

抄録

近年、顕微鏡の進歩により、個体を生かしたまま、生きた細胞の時空間的な挙動を観察する生体イメージング技術が発展している。我々は特に、骨組織の破骨細胞や骨芽細胞の動態や機能・相互作用を可視化する系を立ち上げた。この系を用いて、骨リモデリングのメカニズムや、ビタミンD製剤などの骨粗鬆症治療薬、関節リウマチに対する生物学的製剤などの作用機序を従来の研究とは異なる視点から明らかにすることができた。さらに他臓器への応用として、脂肪組織における慢性炎症のメカニズムの解明、血管内を循環する好中球のイメージングの話題も取り上げる。

収録刊行物

  • ファルマシア

    ファルマシア 57 (10), 917-921, 2021

    公益社団法人 日本薬学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ