電気化学検出HPLCによる食品中の機能性成分の定量分析

書誌事項

タイトル別名
  • HPLC with Electrochemical Detection Systems for Quantitative Analysis of Functional Components in Foods
  • デンキ カガク ケンシュツ HPLC ニ ヨル ショクヒン チュウ ノ キノウセイ セイブン ノ テイリョウ ブンセキ

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抄録

<p>電気化学検出HPLC(HPLC-ECD)の特異性と感度を活かして,様々な食品中の機能性成分の定量分析法を開発した.グラッシーカーボン電極上でのアノード電流を計測するHPLC-ECDは,茶飲料中のカテキン類や豆乳中のイソフラボン類の定量法として確立した.さらに,ホウ素ドープダイヤモンド電極を利用したHPLC-ECDは,食肉中のコレステロールの定量法として確立した.電極不活性な物質でもカルボン酸のような酸性物質であれば,キノンのメディエーター機能を活用したHPLC-ECDで定量できることを示した.酸性物質を特異的に検出できる本HPLC-ECDは,ワイン中の有機酸,チーズなどの発酵食品中の短鎖脂肪酸,油脂中の遊離脂肪酸や多価不飽和脂肪酸の定量法として有用であった.開発したHPLC-ECDは,実分析における前処理操作がいずれも簡便であり,汎用性に優れるものであった.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 70 (7.8), 415-426, 2021-07-05

    公益社団法人 日本分析化学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (44)*注記

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