睡眠中の自律神経応答を用いた腕時計・24時間・メンタルホルターの開発と治療効果推定

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タイトル別名
  • Development of a wristwatch 24h mental Holter using a sleep-induced autonomic transient responses

抄録

<p>Junvina(2020)によるとCOVID-19の蔓延により,うつ病患者の21%に増悪が認められる.またLepine(1997)によると43%のうつ病患者は精神科を受診しない.Dagdanpurev(2018)は患者に精神科受診を促すため,精神負荷時の自律神経応答を用いたうつ病スクリーニングシステムを開発した.時にうつ病患者は精神負荷課題を負担に感じる為,本研究では睡眠をリラックス負荷として用いた. 腕時計型ウェアラブルデバイスを24時間装着し睡眠時の自律神経応答を求め,うつ病スクリーニングと治療効果推定を行った.加速度センサを用いて24時間を睡眠とその前後の3区間に分割した.光電脈波センサを用いて3区間の自律神経活性を評価するため心拍数変動指標(HRV)のHFとLF/HF, 心拍数(HR)の各区間平均値を求め,Z値を求めるための線形判別式(Zが0以上でうつ病と判定)を決定した.まいんずたわーメンタルクリニックのうつ病患者22名(男性14名,女性8名,平均37.9歳),及び健常な24名(男性12名,女性12名,平均27.6歳)を対象にうつ病スクリーニングを行い,感度86%,NPV88%の結果を得た.うつ病患者のZ値は初回の測定では平均2.7点であったが,2回目の測定では平均1.4点と約50%減少した.提案システムはうつ病スクリーニングだけでなく,治療効果推定に応用できる可能性がある.</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 382-382, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390008290064120192
  • NII論文ID
    130008105298
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.382
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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