双熱流法による深部体温計測の測定精度に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on the measurement accuracy of deep body temperature measurement by dual heat flow method

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説明

<p>熱中症の早期発見や脊髄損傷者の体調管理などにおいて、体温は重要な生体情報の一つである。体温の測定にはサーミスタなどを用いた体表面温度を用いることが多いが、外気温度や血流の状態により変化するため熱中症の指標に用いるには問題がある。一方、深部体温は外気温度や血流の状態によらず、対象者の体温を正確に把握することが可能である。本研究ではこれまで、熱中症の予防や脊髄損傷者の体調管理を日常的に行うことを目的に、双熱流法を用いたウェアラブル型の深部体温モニタの開発を行ってきた。双熱流法は頭部に装着したプローブ内の熱抵抗の異なる2つの熱流路の温度差から深部体温を推定する方法であるが、これまで実際の環境下における精度検証は行われていない。このため本研究では、双熱流法による深部体温計測の測定精度の検証を行うことを目的に実験を行った。双熱流法はプローブ内の体表面側と外気側の温度差から深部体温を推定するため、深部体温と外気温度を任意の値に設定して推定値と深部体温を比較できる装置を開発した。開発した装置を用いて深部体温を37℃に設定し、外気温度は15℃から40℃まで可変させ、外気温度と推定深部体温の誤差を測定した。測定の結果、双熱流法による推定値は外気温度が低い場合に誤差が大きくなる傾向が生じ、深部体温と外気温度の差が少なくなるほど誤差が減少する傾向があることが明らかとなった。</p>

収録刊行物

  • 生体医工学

    生体医工学 Annual59 (Abstract), 389-389, 2021

    公益社団法人 日本生体医工学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390008290064705280
  • NII論文ID
    130008105307
  • DOI
    10.11239/jsmbe.annual59.389
  • ISSN
    18814379
    1347443X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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