MR画像を用いた下顎窩面積の定量的評価方法の信頼性
書誌事項
- タイトル別名
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- Reliability of quantitative analysis of the glenoid fossa with magnetic resonance imaging
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説明
<p>下顎頭と対である下顎窩の変化を客観的に評価を行うため,本報告では下顎窩面積の定量的評価法の信頼性を明らかにすることとした。そこで,MR画像を用いて30関節の下顎窩面積を測定した。対象として,初診時にMR画像を撮影した顎関節症患者15名,計30関節を用いた。患者の内訳は,男性2名,女性13名,平均年齢29.2歳であった。測定は,Aze Win(AZE,東京)を用いて30関節に対し,1か月以上間隔をあけ,計測者2名が2回ずつ測定を行い,下顎窩の1回目面積値と2回目面積値をSpearmanの順位相関係数を用いて有意水準1%にて,また信頼性・級内相関(ICC)は有意水準5%を用いて統計分析を行った。</p><p>Spearmanの順位相関係数でも相関係数0.9426,0.9146,2名ともp<0.001であり,1回目と2回目の面積値にきわめて高い相関があった。また,計測者内・計測者間の信頼性も検討した結果,計測者内信頼性は,0.9873,0.9647であり,計測者間の信頼性・級内相関係数は0.9318(1回目),0.9749(2回目)であった。したがって,本測定方法は,計測者内・計測者間ともに信頼性の高い方法であることが示された。</p>
収録刊行物
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- 日本顎関節学会雑誌
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日本顎関節学会雑誌 33 (1), 14-19, 2021-04-20
一般社団法人 日本顎関節学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008299691394560
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- NII論文ID
- 130008106042
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- ISSN
- 18844308
- 09153004
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可