HIV陽性者に対する臨床心理学的援助の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- A Study on Psychological Support for Individuals with HIV Through a Case Survey
- 模擬的カウンセリングを通して
抄録
<p>HIVは,身体・心・社会という多次元に関わる病として体験され,セクシャルアイデンティティ・社会的な偏見への恐れ・実存的な苦悩など複雑な心理的テーマを抱えている可能性がある。こうしたHIV陽性者への治療において,心理的支援の役割の大切さについて指摘されてきたが,その効果を実証的に示すことはあまりなされてこなかった。そこで本研究では,HIV陽性の調査協力者に対して,実践により近いカウンセリングを模擬的に体験してもらい,開始前・中盤・終了後で個人に生じた変化について比較し,そこで得られた面接の内容や多面的なアセスメントから,その効果と意義を検証した。効果を多面的・多層的に把握するために,心理的変化に関する質問紙・調査協力者の主観的体験や自己評価・経過の記録を分析の対象とした。その結果,抑うつ・不安の改善や,主訴に対する主観的変化が認められた。また,カウンセリングのプロセスにおいては,対象関係や,関係の喪失を巡るテーマが現れ,そうした心理的課題を心理療法が扱い得る可能性が示された。</p>
収録刊行物
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- 箱庭療法学研究
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箱庭療法学研究 33 (3), 43-55, 2021
日本箱庭療法学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008445628180480
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- NII論文ID
- 130008112146
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- ISSN
- 2186117X
- 09163662
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可