折り紙工学に向けたレーザ焼き入れフォーミングのための板バネ試作の考察

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タイトル別名
  • Consideration of leaf spring prototype for laser quenching forming for origami engineering
  • 折り紙工学に向けたレーザ焼入れフォーミングのための板バネ試作の考察
  • オリガミ コウガク ニ ムケタ レーザ ヤキイレ フォーミング ノ タメ ノ イタバネ シサク ノ コウサツ

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抄録

<p>近年では製品の小型化,多機能化が進み,コンパクト工作機械において工程集約の重要性が高まっている.本研究では,薄鋼板を対象にしてコンパクト工作機械の機上でのレ-ザ焼入れとレ-ザフォ-ミングを組み合わせたレ-ザ焼入れフォ-ミングによる工程集約を提案している.本報では,提案手法における問題点である表面の溶融の改善案としてエネルギ-密度を変化させるためにデフォ-カスを取り入れ,同一出力のレ-ザでのデフォ-カスのない(エネルギ-密度が高い)場合との加工後の特性に関して考察した.さらにレ-ザ焼入れフォ-ミングの応用先として折り紙工学との統合を目的とし,ケ-ススタディとして板バネの試作に取り組み,その性能を検討した.その結果,同一出力のレ-ザでほぼ同様の曲げ効率を維持しながら,集光レンズのフォ-カス位置からのデフォ-カスで照射のエネルギ-密度を下げて表面の溶融を防ぎ,最終のエネルギ-密度を上げたレ-ザ走査による熱処理によってさまざまな材料特性が付与可能であることがわかった.また,板バネ形状の創製によるレ-ザ焼入れフォ-ミングと折り紙工学の統合の可能性を示した.</p>

収録刊行物

  • 砥粒加工学会誌

    砥粒加工学会誌 65 (6), 323-329, 2021-06-01

    社団法人 砥粒加工学会

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