展望・解説: 振動分光法による放射線化学の新展開

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抄録

パルスラジオリシスは種々の反応中間体の反応過程を検討するために広く用いられている.これらの研究において反応の追跡には過渡吸収測定または時間分解蛍光測定が一般に用いられている.一方,時間分解振動分光は分子構造に直接的な情報を与えることより,反応中間体の構造変化や結合形成や解離などについて有用な知見が得られる.上記の考えに基づき,われわれの研究グループは振動分光のパルスラジオリシスの適用を試みてきた.本稿では振動分光のひとつである時間分解共鳴Raman測定をパルスラジオリシスに適用することで得られた知見をまとめるとともに今後の展開について議論した.

収録刊行物

  • 放射線化学

    放射線化学 103 (0), 3-, 2017

    日本放射線化学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390008445632885248
  • NII論文ID
    130008112542
  • DOI
    10.32157/jsrc.103.0_3
  • ISSN
    21880115
    02866722
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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