過栄養域の尼崎運河における浮遊生態系の炭素フローの特性

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タイトル別名
  • CHARACTERISTICS OF CARBON FLOW ON PELAGIC ECOSYSTEMS AT HYPERNUTRIENT AREA IN AMAGASAKI CANAL
  • カエイヨウイキ ノ アマガサキ ウンガ ニ オケル フユウ セイタイケイ ノ タンソ フロー ノ トクセイ

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抄録

<p> 本研究では,大阪湾湾奥に位置する尼崎運河における植物プランクトン,動物プランクトンおよびコウロエンカワヒバリガイの現存量・生産速度を定量化することで,一次生産者から二次生産者へ至る年間の炭素フローを算出し,転送効率について評価した.植物プランクトンによる一次生産速度は他の水域に比べて高く,動物プランクトンの個体数,二次生産速度は低かった.年間を通して,植物プランクトンから動物プランクトン,コウロエンカワヒバリガイの転送効率はそれぞれ0.76%,7.8%であり,合わせて8.6%の有機炭素が二次生産者へ移行していた.運河ではコウロエンカワヒバリガイは効率よく成長して炭素を固定しているが,動物プランクトンは食物連鎖において魚類の現存量・生産速度に影響していることが示唆された.</p>

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