「摂食障害者」であることの説明実践——相互行為としてのインタビューにおける自己呈示——

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タイトル別名
  • An Accounting Practice for Being Eating Disorder: The Self Who Is Appeared in an Interview as Interaction
  • 「摂食障害者」であることの説明実践 : 相互行為としてのインタビューにおける自己呈示
  • 「 セッショク ショウガイシャ 」 デ アル コト ノ セツメイ ジッセン : ソウゴ コウイ ト シテ ノ インタビュー ニ オケル ジコ テイジ

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抄録

<p>本稿の目的は、インタビューを相互行為として捉える立場から、摂食障害者がインタビューのなかで専門知と経験知をどのように使い分けながら自己を呈示しているのかを記述することである。医療において、時に医師や医療の「権力」作用が、患者の経験知を劣ったものと軽視してきたという批判がなされてきた。これに対してナラティヴや語りに着目するアプローチは、経験知を専門知と同じ身分にあるものと捉えようとする。しかし、既存の病いの語り研究や、当事者研究といった実践においては、専門知と経験知双方を使い分けながら、自らの経験を語ったり、病者としての自己を位置づけていることが示されてきた。つまり研究者が専門知と経験知の範囲を確定するのに先だって、語り手はそうした使い分けを行っているのである。本稿ではこの使い分けを記述することで、専門知による経験知の抑圧という先行研究が示してきた理解とは異なる理解可能性を示した。</p>

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