オーラル・ヒストリーとは何か

DOI
  • 御厨 貴
    東京大学名誉教授 東京都立大学名誉教授

書誌事項

タイトル別名
  • Introduction to Japanese Oral History

抄録

<p>オーラル・ヒストリーは、「敵性型」から「共生型」へと変わり、話し手と聞き手との相互理解が進んだ。かつての後藤田正晴、渡辺恒雄、鈴木俊一のように、オーラル・ヒストリーの現場の主導権を握ろうとする猛者(もさ)は少なくなった。「逃げの名人」「人たらしの達人」たる堤清二=辻井喬の如き、専門を異にする話し手三人で攻める強者も、今は昔だ。文化人オーラルのように作品として「成熟化」するオーラル・ヒストリーが出てくると同時に、人間誰でも一人は聞きたい人がいるという。「おひとり様オーラル・ヒストリー」は、広くオーラル・ヒストリーを「大衆化」する方向にある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390008597682402944
  • NII論文ID
    130008116781
  • DOI
    10.24506/jsda.5.4_244
  • ISSN
    24329770
    24329762
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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