ドロノキさし木苗における3年間の成長のクローン間変異

DOI
  • 生方 正俊
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 山口 秀太郎
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 福山 友博
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 弓野 奨
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 竹中 拓馬
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター
  • 藤原 優理
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター

書誌事項

タイトル別名
  • Interclonal variation of 3-year growth in <i>Populus suaveolens</i>rooted cuttings

抄録

<p>ドロノキは、我が国では、本州中部以北から北海道にかけて分布し、成長性に優れ、さし木の発根性も良いことから、北方地域での早生樹として期待されている樹種の一つである。ドロノキの直さし造林技術を開発するため、個体別に採取した穂木を用いた試験地を設定し、生育状況や成長性の調査を行っている。今回は、さし付けてから3成長期後の成長性についてとりまとめた結果を発表する。(国研)森林総合研究所林木育種センターの長野増殖保存園(長野県御代田町)のドロノキ産地別試験地に植栽されていた60個体の成木から穂木を採取し、2018年5月に同園内に直さし試験地を造成した。2020年11月に全ての生存個体について樹高、根元径を測定した。樹高の平均は363.4cmであり1年前の169.8cmに比べ大幅に伸長した。最も大きなものは、樹高718cmだった。クローン別の平均では515.5cm~121.5cmと差が大きく、有意なクローン間差が検出された。しかし、採穂した母樹の樹高とそれらのクローン個体の樹高との間に有意な相関は認められず、成長の良い個体から得られたクローン個体の初期成長が必ずしも良いとは限らないことが示唆された。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390008613604573824
  • NII論文ID
    130008117802
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_403
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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