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- 山田 佑也
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 鈴木 孝典
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 伊藤 諒一
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 郷 清貴
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 大島 康徳
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 鬼頭 真知子
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 森鼻 栄治
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 河井 悟
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
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- 安田 和志
- あいち小児保健医療総合センター 小児心臓病センター 循環器科
書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical Features of Infective Modified Blalock–Taussig Shunt Obstruction
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説明
<p>modified Blalock–Taussig shunt (mBTS)感染性閉塞は症例報告が散見される程度で,全体像は不明な点が多い.自験6例の経過から臨床像の把握と治療方針の検討を行った.基礎疾患はFallot四徴2例,完全型房室中隔欠損兼肺動脈閉鎖・純型肺動脈閉鎖・三尖弁閉鎖・総動脈幹遺残各1例であった.mBTS閉塞時に感染性閉塞と診断したのは2例のみで,残りは閉塞判明後の精査で感染性閉塞と診断した.起因菌はメチシリン耐性コアグラーゼ陰性ブドウ球菌3例,サルモネラ菌・セラチア菌・表皮ブドウ球菌各1例であった.3例でmBTS近位側吻合部に仮性瘤を形成した.新規の肺血流供給源をoriginal BTS(2例),心臓カテーテル治療によるmBTS再開通・右室流出路形成術・右室肺動脈導管サイズアップ(各1例)により確保した.右室肺動脈導管サイズアップ以外では肺血流確保が不可能な1例のみ人工物を使用した.心臓カテーテル治療でmBTSが再開通した1例以外で感染巣(人工血管グラフト,仮性瘤)を除去した.mBTS感染性閉塞では,閉塞との関連を疑う病歴の乏しい症例もあり注意を要する.mBTS近位側吻合部の仮性瘤は感染性閉塞を示唆する.(1)低酸素血症への対応,(2)新たな肺血流供給源の確立,(3)人工物を使用しない術式,(4)感染巣除去,を基本に症例ごとに治療方針を検討する必要がある.</p>
収録刊行物
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- Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery
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Pediatric Cardiology and Cardiac Surgery 37 (1), 57-63, 2021-04-01
特定非営利活動法人 日本小児循環器学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008613604824320
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- NII論文ID
- 130008117192
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- ISSN
- 21872988
- 09111794
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可