現地データを用いたTDRによる浮遊砂濃度計測の検証

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タイトル別名
  • Field verification of TDR method for suspended sediment monitoring

抄録

<p>一般的な濁度計では困難な大規模出水中の浮遊砂濃度計測にTDRを利用するために、TDRによる浮遊砂濃度の計測下限について定量的な評価を行った。イタリア北部において2019年夏にTDRおよび採水サンプルで同時刻に計測した浮遊砂濃度(それぞれCTDRCsample)をペアとすると観測期間中に48組のセットが得られた。CTDRCsampleのペア48組についてCsampleの大きい順に5組ずつ解析対象を増やし、それぞれについて統計指標を計算した。統計指標は決定係数(R2)、Nash-Sutcliffe efficiency(NSE)、CTDR/Csampleの平均(μ)、CTDR/Csampleの標準偏差(SD)、CTDR/Csampleのばらつき(P50、P90)である。各指標に基準を設けるとTDRによる浮遊砂計測の下限は0.077%(=2.0 g/L)となった。この時の計測誤差は±0.077%であり、濁度計に比べると非常に大きいが大規模な出水時に掃流砂の計測誤差と同程度の精度で浮遊砂を観測可能であることは大きな意味を持つ。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390008613604875008
  • NII論文ID
    130008117478
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_127
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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