東京大学富士癒しの森研究所カラマツ系統別試験地の成長過程

DOI
  • 石橋 整司
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林田無演習林
  • 藤原 章雄
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所
  • 齋藤 暖生
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所
  • 西山 教雄
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所
  • 辻 良子
    東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Growth process of experimental plot using several <i>Larix</i> species in Fuji Iyashinomori Woodland Study Center, UTF

抄録

<p> 東京大学富士癒しの森研究所では、寒冷地に適した造林樹種を検討する目的で1960年代にいくつかの成長試験地を設置した。こうした試験地の情報は1970年代以降の林業の低迷と富士演習林の主要な研究対象が保健休養機能にシフトしたことから十分にまとめられないままになっている。本研究の対象であるカラマツ系統別試験地もその一つで、ニホンカラマツ、千島系グイマツ、樺太系グイマツ、チョウセンカラマツ、ニホンカラマツとチョウセンカラマツ、グイマツの雑種の苗木を東京大学北海道演習林から導入して1964年に設置された。植栽後1971年までは毎木調査が、その後は標準木調査が行われたが、1987年を最後に測定は行われなくなった。本研究では2009年と2019年に行われた森林現況調査の結果を含めた調査データと新たに採取した成長錐コアによる年輪データをもとに本試験地の成長過程を分析した。同試験地は14区画からできているが、植栽直後から区画間で成長の優劣が出ており、植栽直後についた差は現在まで続いている。全般的にニホンカラマツの成長がよくグイマツの成長が悪い。一部の区画ではほぼ全滅状態であるが、系統間の差なのか管理上の問題かは不明である。</p>

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390008613604942976
  • NII論文ID
    130008117638
  • DOI
    10.11519/jfsc.132.0_293
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ