書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of High Preoperative Visceral Fat Mass on Short and Long-Term Outcomes after Gastric Cancer Surgery
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説明
<p>目的:胃癌手術において術前内臓脂肪量高値は術後合併症を増加させる.また,術後合併症発生は予後不良因子と報告されている.今回,胃癌患者における術前の内臓脂肪量高値が術後の短期的および長期的アウトカムに及ぼす影響を検討した.方法:2008年4月から2018年4月までに胃切除および胃全摘を行ったp-T2(MP)以深の進行胃癌485例を対象とした.術直前のCTで臍レベルの内臓脂肪量面積を測定し,身長の2乗で除してvisceral adipose tissue index(以下,VAIと略記)を算出した.VAIのcut-off値はClavien-Dindo(CD)分類3a以上の重症合併症からROC曲線を求めて男女別に算出しhigh-VAI群とlow-VAI群に分類した.結果:270例(55.7%)がhigh-VAI群に分類された.多変量解析の結果でhigh-VAIは重症合併症(OR 2.130,95%信頼区間1.110~4.080,P=0.024)の独立したリスク因子であり,全生存期間に関わる独立した予後規定因子(HR 0.508,95%信頼区間0.363~0.711,P<0.001)だった.結語:術前のhigh-VAIは胃癌の術後合併症を増加させる一方で長期予後を良好にさせる因子だった.</p>
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 54 (11), 745-759, 2021-11-01
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008754689646464
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- NII論文ID
- 130008122260
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可