直腸憩室炎,膿瘍形成に合併した子宮筋層内膿瘍破裂による汎発性腹膜炎の1例

  • 高橋 達也
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター外科
  • 向原 史晃
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター外科
  • 久保 孝文
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター外科
  • 國末 浩範
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター外科
  • 太田 徹哉
    独立行政法人国立病院機構岡山医療センター外科

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Pan-peritonitis Caused by Perforation of an Intramural Uterine Abscess Associated with Diverticulitis of the Rectum
  • チョクチョウ ケイシツエン,ノウヨウケイセイ ニ ガッペイ シタ シキュウキンソウ ナイ ノウヨウハレツ ニ ヨル ハンハツセイ フクマクエン ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は73歳女性で数日前より下腹部痛を認めていた。疼痛が増悪し腹膜刺激症状が出現したため他院を受診,汎発性腹膜炎の診断で当院へ救急搬送された。前医のCTで腹腔内遊離ガスを認めた。子宮内にガス像を伴う液体貯留,直腸の多発憩室も認め子宮または下部消化管穿孔による汎発性腹膜炎の診断で緊急手術をした。開腹すると子宮が穿孔し膿瘍が流出,腹腔内全体に広がっていた。さらに直腸S状部と左付属器,子宮が硬く癒着していたため直腸癌の合併を疑い子宮および左付属器合併切除を伴う直腸高位前方切除,単孔式人工肛門造設術を施行した。術後病理組織診断結果は子宮筋層内膿瘍破裂およびS状結腸および直腸RS部の多発憩室および膿瘍形成であった。子宮筋層での膿瘍および破裂というまれな症例であり文献的な考察を加えて報告する。</p>

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