高解像度映像と手術支援機器の進歩がもたらす安全で確実な内視鏡下鼻内副鼻腔手術

  • 吉川 衛
    東邦大学医療センター大橋病院耳鼻咽喉科学講座

書誌事項

タイトル別名
  • 高解像度映像と手術支援機器の進歩がもたらす安全で確実な内視鏡下鼻内副鼻腔手術 : 第121回日本耳鼻咽喉科学会総会ランチョンセミナー
  • コウカイゾウド エイゾウ ト シュジュツ シエン キキ ノ シンポ ガ モタラス アンゼン デ カクジツ ナ ナイシキョウ カ ビ ナイ フクビコウ シュジュツ : ダイ121カイ ニホン ジビ インコウ カガクカイ ソウカイ ランチョンセミナー

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抄録

<p> 慢性副鼻腔炎に対する手術治療に1980年頃より内視鏡が導入され, 以前の外切開を伴う根治手術とは異なる低侵襲の手術が行われるようになった. その後, 術式の確立や powered instruments (マイクロデブリッダー, 内視鏡用ドリル) や手術用ナビゲーションシステムなどの手術支援機器の発達を経て広く普及し, 現在では標準的な術式として多くの施設で行われている. さらに, 内視鏡を利用した経鼻的アプローチによる手術は, 多くの疾患に対して適応がひろがり, 高度病変例や再手術例, さらには頭蓋底や翼口蓋窩の病変に至るまで低侵襲な手術が可能となっている. 著者が内視鏡下鼻内副鼻腔手術を始めた1990年代と比べると, 現在主流となっているハイビジョン画像や 4K 画像による術野には, 隔世の感を禁じえない. 本稿においては, 高解像度の 4K 内視鏡システムによる鮮明な術野や, 新たな手術支援機器の活用が, いかに手術の安全性や確実性に貢献するかというテーマについて考察する.</p>

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