I-125前立腺癌密封小線源療法における前立腺表面の部位別放射線量と勃起不全の関連

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  • Association of radiation doses to individual part of periprostatic area in cases of iodine-125 prostate brachytherapy with erectile dysfunction

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我々は今回,前立腺表面を36分割した部位別放射線量を詳細に測定し,前立腺癌密封小線源療法後の勃起不全との関連を明らかにする.当院で前立腺癌密封小線源療法単独治療を施行した症例81例より,治療前のinternational index of erectile function(IIEF)– 6スコアが21点以上の56例を抽出した.治療後12ヵ月におけるIIEF– 6が22点以上の症例23例と16点未満の症例11例を選択し,それぞれ維持群,低下群と定義した.小線源療法1ヵ月後のCT画像上の前立腺を尖部・中部・底部に3分割,各々の領域を12分割した計36ヵ所の前立腺表面線量を測定,維持群と低下群で比較検討をおこなった.患者背景比較では治療前IIEF – 6スコアで群間に差を認めなかった.ポストプランの放射線量パラメータ比較では維持群と低下群で差は認められなかった.治療後の各部位における部位別放射線量の平均値を維持群,低下群で検討すると,低下群では前立腺中部~尖部2-4時方向での放射線量が有意に高値をとり,この部分への過剰被曝が小線源療法後の勃起不全に影響すると思われた.

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