社会のための心理学~心理学高等教育の入口と出口~

書誌事項

タイトル別名
  • Psychology for society -Entrance and exit of the psychology higher education-

抄録

<p>現代社会では,心理学が疑似科学としての域を出ない学問と認識されている事実がある。このような誤解は大学での心理学の意欲的な学びを阻害するだけでなく,心理学の学びを活かした卒業後のキャリアパス形成にも悪影響を及ぼしている。心理学に対する誤ったイメージの形成は公認心理師資格の誕生により,さらに異なる方向へと拍車がかかることが予想される。すなわち,心理学高等教育が心理的支援の実践家養成のためだけにあるという誤解である。心理学に対する誤ったイメージに端を発する様々な問題を解決するためには,心理学の正しい知見や心理学の応用領域への貢献について,社会的な理解を深める必要がある。そこで本シンポジウムでは,中等教育から心理学高等教育へ進む「入口」,心理学高等教育から社会へ進む「出口」に存在する「心理学への誤解」を浮き彫りにすべく,各フィールドで活躍する実践家に話題提供頂く。さらに,心理学を学んだ人材が(心理的)支援以外のキャリアパスを構築する際のロールモデルとして,社会で活躍する認定心理士に話題提供頂く。日本心理学会が資格審査を行う認定心理士は,大学での心理学の学びを修めた人材の代表的なモデルとなる。シンポジウムを通じて,心理学の入口と出口の現状を浮き彫りにし,それらを適正化するための課題を抽出する。さらに社会で活躍する認定心理士有資格者の実践例から,心理学を学んだ人材のキャリアパスの多様性を示す。</p><p> </p><p>企画者訂正</p><p>(誤)</p><p>日本心理学会 認定心理士の会</p><p>(正)</p><p>日本心理学会 認定心理士の会</p><p>日本学術会議 心理学・教育学委員会 社会のための心理学分科会</p><p>日本基礎心理学会</p>

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