母親が小学生の地域スポーツにおけるチームサポートを継続する要因―ハラスメントと公正感受性の影響―

書誌事項

タイトル別名
  • Factors for Mothers to Continue Team Support in Elementary School Children’s Community Sports: Effects of Sports Harassment and the Justice Sensitivity

抄録

<p>小学生の地域スポーツは気軽に子どもがスポーツに参加できる点で有意義だが,運営には保護者によるサポートが欠かせず,負担感が強く訴えられている。本研究は,保護者の関わりが必須である小学生対象の地域スポーツでの,母親によるチームのサポート行動についてワークモチベーションの観点から検討するために,地域スポーツに参加中の小3~6年生を持つ母親800名を対象にオンライン調査を行った。先行研究でいくつかの要因がワークモチベーションの規定因として挙がっているが,本研究では,待遇,具体的にはチームの仕事量とその負担感を中心に取り上げた。</p><p>パス解析の結果,チームのための物理的な仕事量に加え,チーム内ハラスメント量,チームへの参加不満足が母親の負担感を高め,それが今後の参加意欲を低めていた。女児では,チームの競技レベルの高さと指導者ハラスメント量もまた負担感を高めた。さらに,男児と女児の双方において,チームのサポートの負担感と今後の参加意欲の関係に,公正感受性が調整変数として働くことが示された。</p>

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