書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Mindfulness and Trauma-related Negative Cognition and Avoidance Coping Strategies on PTSD Symptoms
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説明
<p>PTSDの治療として,マインドフルネスと認知行動療法のコンポーネントを組み合わせた介入の効果が実証されている。しかしながら,その理論的根拠や作用機序については,データに基づいた検討が十分に行われていない。そこで本研究では,マインドフルネス傾向がPTSD症状に及ぼす影響について,トラウマに関連する認知行動的要因との比較から明らかにすることを目的とした。大学生884名に対し,トラウマ体験,マインドフルな気づきと注意,認知的フュージョン,トラウマ関連の否定的認知,回避的対処方略,PTSD症状に関する尺度を実施した。広義のトラウマ体験を報告した254名のデータを用いて,ステップ1に否定的認知と回避的対処方略を,ステップ2にマインドフルな気づきと注意と認知的フュージョンをそれぞれ説明変数として投入し,PTSD症状を目的変数とした階層的重回帰分析を実施した。その結果,ステップ1とステップ2において,重決定係数が有意であり,ステップ1からステップ2にかけて重決定係数の有意な増分が認められた。このことから,認知行動的要因だけでなく,マインドフルネス傾向の影響を考慮することで,より効果的な介入につながる可能性が示された。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PD-109-PD-109, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008841538780672
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- NII論文ID
- 130008126787
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可