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- 太田 碧
- 法政大学大学院
書誌事項
- タイトル別名
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- Face Adaptation on Female Character Faces
説明
<p>本研究では人間の顔において確認されている順応効果がキャラクターの顔においても生じるか,目が大きく口の小さい典型的キャラ顔への順応がその後の顔の知覚に影響を与えるかを検討した。写真のリアル顔と描画のキャラ顔の目と口の大きさをそれぞれ75%から125%まで拡大縮小し,魅力度と正常性を評定するテスト顔とした。参加者36名はテスト顔全てを評定後,リアル顔かキャラ顔いずれかを約5分間見続ける順応フェーズを経て,再びテスト顔の評定を行った。各参加者の回答データを二次式にあてはめ(有意な式が得られなかったデータは除外,口の評定データは当てはまりが悪いため今回の分析には用いない),各参加者の最も魅力的・正常と判断した目の大きさを推定した。その大きさを従属変数とし,リアル顔順応群とキャラ顔順応群それぞれで,評定した顔の種類(リアル・キャラ顔)×順応(前・後)の2要因参加者内の分散分析を行った結果,顔の種類にのみ有意差が見られた。これはリアル顔とキャラ顔の性質の違いによるものであり,描画されたキャラ顔であることが,順応によってキャラ顔を高く評価させたりリアルな人間の顔の評価を低下させたりするものではないと考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PI-022-PI-022, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008841538807552
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- NII論文ID
- 130008126926
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可