双極性障害を対象としたインターネットによる心理教育の試み―理解度の測定とその推移における考察―

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タイトル別名
  • Internet-based psychoeducation for bipolar disorder

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説明

<p>1.目的</p><p>気分障害のひとつである双極性障害では,心理教育に対する高い効果が期待されている。</p><p>本稿では発表者らが行った,インターネット上での双極性障害の心理教育(以下 ネット心理教育)の参加者における理解度について検討した。</p><p>2.方法</p><p>ネット心理教育は,2020年1月から5月までに,薬剤師と公認心理師・社会福祉士とで行った。</p><p>ネット心理教育はライブ配信形式をとり,ネット媒体としてはTwitCastingを用いた。</p><p>参加者には毎回の習熟度クイズの協力を依頼し,その結果を個人が特定できない形で集計して学会等で発表する可能性がある旨を説明し,同意を得た。</p><p>3.結果</p><p>参加人数は流動的であったが,最大視聴人数は平均70.52(36-132)人であった。クイズの回答者数は平均6.73(4-13)人で増加傾向にあった。習熟度クイズの平均点は「セッション4 症状Ⅰ:躁と軽躁」において最も低く,「セッション15 躁と軽躁エピソードの早期発見」において最も高かった。</p><p>4.考察</p><p>セッションの後半においては,総閲覧者数は漸減傾向にあるものの平均視聴時間の増加が認められた。加えてクイズの回答者も増加したことから,意欲的な参加者が定着したことが示唆された。</p>

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