書誌事項
- タイトル別名
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- Development and Affective Evaluation of the Chair and Cushion for Upright Posture Education
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抄録
<p>姿勢には感情を調節する機能がある。春木らは身体心理学の観点から従来の学習イスの座面と背もたれを改良し,それが肯定的な気分や学習意欲の増加をもたらすことを明らかにしてきた。筆者らは,この改良イスをベースにして通常の学習イスにアタッチ可能な座面と背もたれのクッションを試作し,その感性的評価を行った。大学生60名が,通常イス,改良イス,試作クッションの見た目,生地,座り心地についての17の形容詞対を7件法で評価した。その結果,全項目で座具の主効果が有意だった。多重比較の結果,予想通り,通常イスと比べ,改良イスとクッションは,見た目の洗練性や生地の気持ちよさ,座り心地の快適性,温かさ,柔らかさ,好みなどが高く評価された。クッションは,改良イスよりも見た目や生地の好み,座った際の柔軟性,快適性,しっくり感などが有意に下回ったが,評点差は平均約0.6と小さく,廉価性を考慮すると,十分妥当な評価の範囲と考えられた。予想に反して,座った際のシャンとした感じは,改良イスよりクッションが高く,さらに通常イスが高かった。これはクッションのウレタン硬度,通常イスの硬さや冷たさ,学校での使用経験が影響したと推察された。</p>
収録刊行物
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- 日本心理学会大会発表論文集
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日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PP-062-PP-062, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008841540130304
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- NII論文ID
- 130008127281
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- ISSN
- 24337609
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可