-
- 橋本 剛明
- 東京大学
-
- ターン 有加里ジェシカ
- 東京大学 日本学術振興会
-
- 唐沢 かおり
- 東京大学
-
- 田井 光春
- 日立製作所
書誌事項
- タイトル別名
-
- Understanding people’s attitudes toward a “data-driven” society based on trust and technology acceptance models
抄録
<p>昨今,IoT技術の発展・普及に伴い,個人の情報はこれまでにない形で収集・管理・利用されている。そのような「データ駆動型社会」における個人情報の利活用に対する人々の賛否は,関与する主体や組織への信頼や,リスク・ベネフィットの認知などにより左右される。本研究では,現在,実際に開発が進められている4つの具体事例(健康モニタリング,スマートオフィス,情報銀行,都市計画)を取り上げ,個々の取り組みへの人々の態度構造を検討した。</p><p>ウェブ調査会社モニタを対象に,4種類のデータ活用事例のうちひとつのシナリオを示し,設問への回答を求めた(n=2,792)。</p><p>構造方程式モデルによる解析の結果,個人情報の収集や管理を担う各エージェント(メーカー,自治体,情報の二次利用者)への信頼が,プライバシーリスクやサービス有用性の認知を介して,サービス受容度を予測することが認められた。また個別の取り組みごとには,リスク認知や有用性認知の影響パターンなどに細かい差異がみられた。新たなデータ利用のあり方が人々に受け入れられる過程を理解する上で,既存の信頼理論やテクノロジー受容のモデルを軸に議論することの有効性を,本結果は示唆している。</p>
収録刊行物
-
- 日本心理学会大会発表論文集
-
日本心理学会大会発表論文集 84 (0), PQ-003-PQ-003, 2020-09-08
公益社団法人 日本心理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390008841540135936
-
- NII論文ID
- 130008127327
-
- ISSN
- 24337609
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可