Hemitransfixion 法による矯正術を施行した鼻中隔前弯症例の検討
書誌事項
- タイトル別名
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- CLINICAL EVALUATION OF THE HEMITRANSFIXION APPROACH IN PATIENTS WITH CAUDAL SEPTAL DEVIATION
- ―術前後における鼻腔形態・鼻腔通気度および自覚症状の改善について―
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説明
<p> 鼻中隔弯曲症に対する矯正術は鼻閉の改善を目的とした手術であり, 術後の外鼻形態を維持するため L-strut 以外の弯曲部にのみ矯正を行うことが基本である。 しかしながら鼻中隔の前弯を認める症例では, 本来温存すべき部位に弯曲を認めるため, 術式の工夫が必要となる。 そこでわれわれは, 鼻中隔前弯を認めた症例に対して hemitransfixion 法により鼻中隔尾側端を露出し, septal batten graft を用いた鼻中隔前弯の矯正を施行している。 今回, 同術式を施行した12症例について後方視的に検討を行った。 術後の鼻副鼻腔 CT では, 全症例で左右の前鼻腔の面積比が有意に改善されていた。 さらに自覚症状スコアの有意な改善とともに, 睡眠の質に関する検討においても良好な結果を得ることができた。 本法は従来の Killian 法にて対処できない鼻中隔前弯を伴う症例に有用であると考えられた。</p>
収録刊行物
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- 耳鼻咽喉科展望
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耳鼻咽喉科展望 63 (6), 266-273, 2020-12-15
耳鼻咽喉科展望会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008918664120320
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- NII論文ID
- 130008129527
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- ISSN
- 18836429
- 03869687
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可