バーネス鉱(δ-MnO2)共沈系におけるZn表面錯体形成と表面沈殿機構の解明
書誌事項
- タイトル別名
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- Elucidation of Zn surface complexation and precipitation mechanism in coprecipitation with birnessite
説明
<p>バーネス鉱(δ-MnO2)は土壌や帯水層などで重金属イオンに対する優れた吸着材として知られている。特に,Mn酸化速度が十分速い環境ではδ-MnO2生成時に共存する金属イオンを結晶構造内に取り込む共沈反応が生じる。本研究では中性pH条件下(pH 6.0, 7.5)においてδ-MnO2生成に伴うZnの共沈と表面錯体生成反応機構について,表面錯体モデルおよびX線吸収微細構造(XAFS)分析結果をもとに考察した。その結果,共沈機構はδ-MnO2層間におけるZnとの表面錯体形成に加え,δ-MnO2表面でのZn-Mn系鉱物生成に伴うZnの3次元的な取り込みであることが明らかとなった。また生成するZn-Mn系鉱物はpHやZn/Mnモル比によって異なり,収着量にも大きな違いが確認された。これはXAFS解析から,わずかなpHの違いによって生成する鉱物組成や結晶構造に変化が生じるためであると考えられる。</p>
収録刊行物
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- 日本地球化学会年会要旨集
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日本地球化学会年会要旨集 68 (0), 19-, 2021
一般社団法人日本地球化学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390008918664284672
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- NII論文ID
- 130008129814
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可