末梢性皮膚感覚過敏を疑う犬の2例

  • 安部 隆志
    どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター 皮膚科 ユナイテッド松戸きむら動物病院
  • 星野 友哉
    どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター 皮膚科
  • 永田 雅彦
    どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター 皮膚科

書誌事項

タイトル別名
  • Possible peripheral cutaneous hyperesthesia in two dogs

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抄録

<p>皮膚感覚過敏を疑う犬2例を報告した。症例1は2歳齢,避妊雌のチワワで,右側の頸部や耳介背側基部に触れると掻破行動が誘導された。症例2は1歳齢,去勢雄のアメリカンコッカースパニエルで,頭部の搔破行動,左耳孔付近に触れると拒否反応が認められた。いずれもMRI検査にて中枢神経に異常なく,末梢神経疼痛治療薬,選択的セロトニン再吸収阻害薬,抗痙攣薬など複合的な神経系治療薬とヤヌスキナーゼ阻害剤の併用により改善した。以上より,末梢神経原性の皮膚感覚過敏を疑うとともに,本症における治療について考察した。</p>

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参考文献 (11)*注記

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