生物と無生物の間に存在する好奇心をくすぐるもの
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- 吉崎 智一
- 金沢大学医学系耳鼻咽喉科・頭頸部外科
書誌事項
- タイトル別名
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- Stuff that lie between alive and unalive, and stimulate our curiosity
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説明
<p>宇宙誕生から130億年,地球誕生から46億年,最も原始的な生物誕生から30億年が経過した。現在,コンセンサスが得られている生物の定義におけるキーワードは自己複製と代謝である。この定義に基づくとウイルスは特定の生物との間に密接な相互作用を示すにもかかわらず生物とはいいがたい。それともウイルスを生物か無生物のどちらかに分類すること自身に無理があり,意味のないことなのかもしれない。ウイルスというと悪役のイメージが強いが,例えば哺乳類の胎盤の獲得など,生物の進化に果たしてきた役割は大きい。ウイルスの誕生から今日に至るまでの道のりを縦糸とし,生物と無生物,自己と非自己,病原性と共生,など免疫,アレルギー,感染症的視点を横糸として,本学会で取り扱うテーマの学術的側面を深く考察する。</p>
収録刊行物
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- 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌
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日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会誌 1 (3), 143-145, 2021
日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー感染症学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009062455452416
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- NII論文ID
- 130008136902
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- ISSN
- 24357952
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可