サッカー熟練者におけるドリブル技能の「コツ」に関する質的分析

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<p>熟練者が持っているドリブル技能などの運動技能の「コツ」を伝承可能な「形式知」として表出化することは、コーチングで広く一般に技能を指導するために有益である。本研究は、サッカー熟練者を対象にインタビューを伴う質的分析を行いドリブル技能の構造を明らかにすることを目的とした。学生選抜選手を含む競技歴10年以上の大学サッカー熟練者6名を対象とした。ドリブルを伴うサッカーの対人トレーニングを実施後にドリブル技能と周辺の局面や戦術に関する「コツ」についてグループ・インタビューを実施した。プレーの記憶ができるだけ残るよう30分以内に別室へと移動し発話を促すためにグループ・インタビューを行った。対人トレーニングで撮影したプレー動画を再生表示しながらプレー中の思考やイメージを振り返るように促した。さらに、質的統合法(KJ法)の手続きに沿って、情報集約、逐語化、データの単位化、統合化、構造化を実施した。客観性を保つためにインタビュアー以外の者にデータの統合化・構造化を行わせた。さらに、特性要因図を用いてドリブル技能の運動局面の時系列に沿って配列し直した。得られた構造から、ドリブル技能には敵味方やスペースなどの周囲の状況、守備者との駆け引き、ステップ、角度、ボールを運ぶテクニック、ドリブルの目的、ドリブル後のプレー、味方との連携という要因から構成されていることが明らかとなった。また、選手のレベルやタイプなどの個性によってプレー中に観察している場所や動作のコツが異なることが示唆された。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390009062456467840
  • NII論文ID
    130008137397
  • DOI
    10.20693/jspehssconf.71.0_404
  • ISSN
    24367257
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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