大阪歯科大学歯学部1年生におけるSDGs理解の試み

  • 辻 要
    大阪歯科大学 歯学部 口腔外科学第一講座
  • 西川 哲成
    大阪歯科大学 歯学部 歯科医学教育開発センター
  • 松本 秀範
    大阪歯科大学 歯学部 歯科医学教育開発センター
  • 王 宝禮
    大阪歯科大学 歯学部 歯科医学教育開発センター
  • 田村 功
    大阪歯科大学 歯学部 歯科医学教育開発センター
  • 益野 一哉
    大阪歯科大学 歯学部 歯科医学教育開発センター
  • 藤原 眞一
    大阪歯科大学 歯学部 化学教室
  • 百田 義弘
    大阪歯科大学 歯学部 歯科麻酔学講座
  • 田中 昭男
    大阪歯科大学 歯学部 病理学室
  • 井関 富雄
    大阪歯科大学 歯学部 口腔外科学第一講座
  • 川添 堯彬
    大阪歯科大学 学長

書誌事項

タイトル別名
  • An attempt to understand SDGs through active learning in first‐year students at Osaka Dental University
  • オオサカ シカ ダイガク シガクブ 1ネンセイ ニ オケル SDGs リカイ ノ ココロミ

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抄録

<p>「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals: SDGs)をより身近なものとして学習させるために大阪歯科大学第1学年において問題基盤型のグループ学習によるワークショップを実施した.課題は1)地球温暖化,2)河川の水質汚濁,3)地球生命史の1年換算年表を作成することで,SDGsの中でもモデル・コア・カリキュラムで設定されている環境問題を捉えさせ,今後の対策を自ら考えることを目的とした.授業の開始時と授業終了1週後にアンケート調査を実施し,学習前後での知識および意識の変化を調べた.ワークショップでは地球温暖化の原因である二酸化炭素の発生は人類の日常の活動によることが多く,異常気象や海面上昇に関係があることから生活様式の見直しが発表された.また,水質汚濁も人の生活が原因で,数億年生存した魚を一瞬にして絶滅させることにもなりかねないことが発表された.そして,地球生命史の換算年表から,人類の活動がごく短時間で,産業革命以降大きく地球環境を変えたことが発表された.今回の能動的な学習により学生自身が現状をしっかりと把握することで解決策はより独創的な発表内容が多かった.また,解決策に関するアンケートの結果においても,授業前と比較し,授業後は独創的で汎用的な内容が増加した.社会人そして歯科医師として求められるSDGs理解の学習において,自らの課題発見,課題解決の重要性に気づかされたものと考える.</p>

収録刊行物

  • 歯科医学

    歯科医学 84 (2), 76-83, 2021-09-25

    大阪歯科学会

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