書誌事項
- タイトル別名
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- The 3 cases of urinary bladder rupture with pseudo renal failure
- Pseudo renal failure オ キタシタ ボウコウ ハレツ ノ 3レイ
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抄録
<p>膀胱破裂は術前診断に至ることは比較的困難であり,試験開腹を行った際に診断されることが多い。膀胱破裂により腹腔内に尿が漏出すると,血中BUN,Cr濃度が上昇するpseudo renal failureを認めることがある。今回われわれは,術前診断に至った1例を含む膀胱破裂を3例経験したので報告する。症例1:76歳,男性。突然の下腹部痛を主訴に救急搬送された。膀胱造影で腹腔内への造影剤漏出がみられ,膀胱破裂の診断で開腹手術となった。 症例2:66歳,女性。下腹部痛を主訴に来院され,汎発性腹膜炎の診断で試験開腹術となり,術中に膀胱破裂の診断に至った。症例3:88歳,女性。数日前からの腹痛が突然増悪したため受診し,CT検査で腹腔内遊離ガスを認め,消化管穿孔疑いで試験開腹術を施行し,術中に膀胱破裂の診断に至った。いずれの症例でもBUN,Crの上昇を認め,汎発性腹膜炎の症例でBUN,Crの上昇を認めた際にはpseudo renal failureを考慮し,膀胱破裂の検索を行う必要があると考える。 </p>
収録刊行物
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- 日本臨床救急医学会雑誌
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日本臨床救急医学会雑誌 24 (6), 812-816, 2021-12-28
一般社団法人 日本臨床救急医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390009062456834432
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- NII論文ID
- 130008136720
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- NII書誌ID
- AA1124939X
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- ISSN
- 21879001
- 13450581
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- NDL書誌ID
- 031918110
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可