個人の自由を制限するコミュニティの規則についての判断の発達

書誌事項

タイトル別名
  • Judgments of the Legitimacy of Community Rules, Including Rules Regulating Individual Concerns:
  • 個人の自由を制限するコミュニティの規則についての判断の発達 : 日本とイギリスとの比較
  • コジン ノ ジユウ オ セイゲン スル コミュニティ ノ キソク ニ ツイテ ノ ハンダン ノ ハッタツ : ニホン ト イギリス ト ノ ヒカク
  • A Comparison of the Judgments of Children and Young Adults in Japan and in England
  • ―日本とイギリスとの比較―

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説明

<p> 本研究は個人の自由を制限するコミュニティの規則について,いつごろから個人の自由領域を意識して規則の正当性をみるようになるのか,みようとしたものである。参加者は全部で262人,日本,イギリスにおいて,それぞれ,8歳,11歳,13歳,および成人の4つの年齢群に対して調査を実施した。参加者はコミュニティの規則として,9つの規則を提示される。それらは,社会慣習の規則1場面と4タイプの個人領域にあると想定される規則である。参加者はそれぞれの規則について,コミュニティの規則として決めてもかまわないかを判断し,その理由を述べるよう求められる。さらに,もしその規則を破ったらどのくらい悪いと思うか,その規則は市の人々にとってどのくらい有益かを評定するよう求められる。結果は日英両国とも,8歳児は全般的に規則を正当と考える傾向があり,個人の自由の意識が低いことが示された。また,日本の参加者のほうが個人領域でも規則を認める傾向が強く,「益になる」ことが判断の基準となることが多かった。</p>

収録刊行物

  • 教育心理学研究

    教育心理学研究 69 (4), 396-409, 2021-12-30

    一般社団法人 日本教育心理学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (23)*注記

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